【会社の飲み会編】“割り勘はグループで管理する時代”―KanziPlusがあれば、幹事はもっと楽しめる
「部長は多めで」「新人は少なめにしてあげて」…そんな調整に毎回追われていた私が、KanziPlus を使って気付いた「幹事は場を楽しんでいい」という話です。
この記事を読むfor 幹事さん
KanziPlus の開発者が、実際に会社の飲み会や友人との集まりで幹事をしてきた経験をもとに、
割り勘の工夫や段取りのコツをまとめました。
ツールだけでなく、考え方やリアルな失敗談も含めてお伝えします。
※ 本コラムは筆者個人の経験や一般的な考え方に基づくものであり、所属企業の公式見解ではありません。
気になるテーマからお読みください。KanziPlus の詳しい使い方や、幹事の段取りチェックリストなどを順次追加していきます。
「部長は多めで」「新人は少なめにしてあげて」…そんな調整に毎回追われていた私が、KanziPlus を使って気付いた「幹事は場を楽しんでいい」という話です。
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「部長は多めで」「新人は少なめにしてあげて」――。
大企業で働く私の役割は、いつの間にか「飲み会の会計調整係」になっていました。
みんなが楽しそうにグラスを傾けている横で、私はスマホと電卓アプリをにらめっこ。
会が盛り上がれば盛り上がるほど、レシートは長くなり、頭の中はどんどん混乱していきます。
そんな私を見て、ある先輩が一言。
「人数が多いときは、グループで割った方が楽だよ。KanziPlus、使ってる?」
先輩が見せてくれたスマホ画面には、参加者の名前ではなく、こんなグループが並んでいました。
「同じくらいの金額を払ってもらう人は、同じグループにまとめちゃえばいい。
細かい金額の差は、アプリがいい感じに調整してくれるから」と先輩。
そのまま私は、合計金額と人数をKanziPlusに入力し、
「部長はプラス1000円、若手はマイナス500円」のように、グループごとの傾斜をタップして設定しました。
数秒後、画面にはグループごとの1人あたり金額が、役割ごとに“違和感のない差”で並びました。
そのまま結果をコピーしてチャットに貼ると、みんながすぐに確認できます。
「早い」「わかりやすい」「じゃあこの金額で」――。
さっきまで私の手元に集中していた視線が、再び会話とグラスに戻っていきました。
人を1人ずつ並べて金額を決めるのではなく、 「似た条件の人をグループに分けて考える」だけで、計算の手間は一気に軽くなります。
例えば、1人あたりの標準金額が5,000円のとき、次のような差をつけることが多いです。
もちろん、メンバー構成や社風によって変わりますが、
「誰かが極端に損をしているように見えない範囲」で差をつけるのがコツです。
この日、私は気付きました。
幹事の仕事は、電卓を叩き続けることではなく、
みんなの時間がスムーズに進むように段取りを整えることだと。
割り勘は、もう「1人ずつ金額を決める時代」ではありません。
グループで管理する時代です。
KanziPlus は、そのための小さな道具にすぎませんが、
私のように「会計のことで頭がいっぱいだった幹事」が、少しでも早く乾杯に戻れるなら嬉しいと思っています。
傾斜割り勘とは、グループや属性ごとに支払額に差をつける割り勘の方法です。
代表的な例としては、次のようなケースがあります。
「みんな完全に同じ金額」という公平さよりも、 「状況に合わせた納得感」を重視した考え方です。
「上司だからたくさん払ってもらおう」と考えすぎて、
一部の人だけ極端に高い金額になってしまうパターンです。
本人が納得していればまだ良いのですが、毎回続くとモヤモヤの原因になります。
目安としては、一番高い人と一番安い人の差が2〜3倍以上にならない程度に とどめておくと、空気が荒れにくくなります。
会が終わったあとに「あの人はほとんど飲んでなかったから安くしてあげよう」など、 後から個別調整をし始めるとカオスになりがちです。
割り勘のルールは、できれば 「会の前」または「会の途中のタイミング」でざっくり説明しておき、 あとから条件を変えない方がトラブルになりにくいです。
グループの人数や金額差が増えてくると、頭の中だけで計算するのはほぼ不可能です。
「あれ、この人はいくらだったっけ?」となり、最後に合計金額が合わなくなることも…。
こうしたミスを減らすためにも、 最初から「ツールで計算する前提」でルールを決めておくのがおすすめです。
KanziPlus では、次のような流れで傾斜割り勘を行います。
計算自体はアプリが自動で行ってくれるため、幹事は 「誰をどのグループに入れるか」に集中できます。
例えば、次のような構成の飲み会を考えてみます。
これを次の3グループに分けるとします。
KanziPlus で「差のつき方:中」を選んだときのイメージとしては、 次のような金額になることが多いです(※あくまで一例です)。
合計すると 6,500×3 + 5,000×3 + 3,500×2 = 40,000円 となり、差をつけつつも全体の整合性が取れます。
KanziPlus で金額を出したら、会が始まる前か途中のタイミングで、ざっくり金額帯を共有しておくとスムーズです。
例: 「今日は部長・課長のグループがちょっと多めで7,000円前後、一般社員は5,000円くらい、 新人は3,500円くらいのイメージで割らせてもらいますね」
こうしておくと、会計のときに「思っていたより高い/安い」というギャップが生まれにくくなります。
まずは、「誰が参加するか」と「いつやるか」を決めるところから始まります。
お店選びでは、次の4つを押さえておくと失敗しにくくなります。
参加者への案内メッセージには、最低限次の情報を入れておきます。
会費の目安を伝えるときは、
「最終的な金額は当日の参加人数次第で変わる可能性があります」と一言添えておくと、
後からのズレも許容してもらいやすくなります。
当日は、幹事がすべてを抱え込む必要はありません。
受付担当・乾杯の挨拶・二次会担当など、役割を小さく分けてお願いすると楽です。
会計の直前に慌てて計算を始めると、どうしてもミスが出やすくなります。
おすすめなのは、ラストオーダー前後のタイミングで、一度席を立って計算しておくことです。
こうしておけば、会計時には「事前に出した金額どおりに集めるだけ」なので、終盤のバタバタをかなり減らせます。
幹事を何度かやっていると、「あのときこうしておけばよかった」という学びが溜まっていきます。
それを忘れないうちに、次のような項目をメモしておくと便利です。
合コンや友人同士の飲み会など、4〜8人くらいの少人数の場では、 1人あたりの会費がダイレクトに印象に残ります。
「男性が多めに払う」という暗黙のルールがある場もまだありますが、 それが強すぎると、逆に気を遣わせてしまうこともあります。
例えば「男性6人・女性2人」のように偏っている場合、 一律で「男性多め」にしてしまうと、負担がかなり重くなることがあります。
そんなときは、次のような考え方もあります。
「1杯だけ付き合いで」といった人がいるときは、 その人の金額を少しだけ軽くしてあげると喜ばれます。
KanziPlus では、「ほとんど飲まない人グループ」をひとつ作っておき、 他の人より少し安く設定しておくと楽です。
金額を伝えるときは、理由をひと言添えるだけで印象が変わります。
例:
こうした一言があると、「なんとなくモヤモヤする」を防ぎやすくなります。
20人を超えると、幹事1人ではどうしても手が回りません。 最初から「チーム幹事」にしておく方が、お互いに楽です。
会場に入る前の受付で、あらかじめ「標準の会費」を回収しておくと、 終盤の会計がかなり楽になります。
例えば、部長・課長が多い飲み会なら、 不足分を「上の役職グループ」で少し多めに負担してもらう、といった使い方ができます。
大人数の場合、席配置は「会話のしやすさ」に直結します。 幹事が簡単なルールだけ決めておくと、場が回りやすくなります。
合宿や旅行では、次のように費目が一気に増えます。
それぞれをその場で割り勘していると、終わる頃には 「誰にいくら払ったか」がわからなくなりがちです。
おすすめなのは、立替え担当を1〜2人に絞ることです。
そして、支払いをするたびにスマホのメモやスプレッドシートに 「日付/内容/金額/立替えた人」を記録しておきます。
ここで KanziPlus を使う場合は、
「よく飲むメンバー」「そうでもないメンバー」などのグループに分けて、
最後の食費部分だけ傾斜をつける、といった使い方ができます。
オンライン飲み会では、参加者がそれぞれ好きな料理や飲み物を頼むことが多く、 完全に「自腹」にしてしまうパターンもあります。
一方で、会社主催のオンライン懇親会などでは、 「上限◯◯円まで会社負担」「超えた分は割り勘」といったケースもあります。
金額を決める際には、KanziPlusで合計金額を計算し、 「会社負担分を除いた残りを、グループごとに割り振る」ような使い方も可能です。
例えば、送別会のお誘いメッセージはこんな感じです。
「◯◯さんの送別会を企画しています。
日程は◯/◯(◯) 19:00〜を予定しています。
参加できそうな方は、このグループでリアクションいただけると助かります!」
「日程が◯/◯(◯) 19:00〜に確定しました。
会場:◯◯(◯◯駅から徒歩◯分)
会費目安:◯◯円前後(人数によって多少前後する可能性があります)
体調不良などでのキャンセルは、前日までにご連絡いただけると助かります。」
「本日よろしくお願いします!
19:00スタートなので、できれば5分前くらいを目安にお越しください。
会費は一律◯◯円を予定していますが、当日の飲み方次第で少し調整するかもしれません。
(その場合はKanziPlusでグループごとに計算します)」
会費は、可能であれば入店前の受付で回収しておくのがベストです。
途中参加者がいる場合も、「合流したタイミングで受付担当が回収する」と決めておきます。
一次会と二次会を同じ財布で管理しようとすると、一気に複雑になります。
二次会は「参加した人だけで割り勘」にして、一次会とは切り離して考える方がシンプルです。
やむを得ず「あとで払う」パターンになった場合は、 名前と金額をその場でメモしておきます。
KanziPlusで計算した結果画面のメモ欄に、 「◯◯さん:あとで◯◯円」と書いておくのも一つの方法です。
特にキャンセルポリシーは、「いつまでなら無料で人数調整できるか」をメモしておきましょう。
参加者の予定は直前まで動くものですが、 お店としては食材や席の確保があるため、直前変更には限界があります。
目安として、2〜3日前にはほぼ確定人数を伝えるつもりで動くと、 お店側とも良い関係を築きやすくなります。
会計前に、店員さんへこう伝えておくとスムーズです。
「今日は幹事でまとめて支払いますので、合計金額だけまとめていただけますか。
細かい割り勘は、こちらでアプリを使って計算します。」
こうすることで、レジ前で「個別会計で…」「この人は飲み放題なしで…」といったやり取りを 最小限にできます。